大きな流れは見えている。
このままでは、緩やかに衰退していくこともわかっている。
しかし、大きな手は打てない。
打ちたくないのかもしれない。
どうすればよいのかわからないからだ。
そこで、企業は“小手先”に走る。
さらなる効率化。
新しい管理手法。
AI導入。
もちろん、それぞれに意味はある。
だが、それだけでは流れは変わらない。
先は、見えている。
これを「小手先の事業観」と呼びたい。
事業とは、本来、価値を生み出してなんぼの世界だ。
過去に生み出した価値が衰退に向かっているなら、違う道を見つけなければならない。
しかも、ただ違うだけでは意味がない。
“勝てる道”でなければならない。
だが、その探索は苦しい。
既存事業の合理性が強ければ強いほど、過去の成功パターンに縛られる。
そして、探索よりも、今あるものを効率よく回すことへと意識が向かう。
「巨大で合理的だが、探索が鈍い」。
これは多くの大企業に共通する姿だが、
見方を変えれば、日本という国家そのものも、同じ課題に直面しているのかもしれない。