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My Sight

私が仕事で思ったこと、感じたこと、気になること、をメモ的に書いていきます。

一貫性の提供

会社を辞めて事業開発ガイドとしてスタートして、1年たったわけだが・・・一体、俺は何を提供しているのだろうか?と思い立った。世間にはいろいろなノウハウものがあふれているのだが、ノウハウは手段として提供してもそれ自体が目的にはならないし、「~の解決法」だ「~の作り方」のような話はどうしても、「そんなのねぇよ!」なのでノウハウの提供というのはサブに過ぎない。
戦略を一緒に考えます、というのもあるけどこれもちょっと違う。そもそも完成した戦略のようなものは存在しないので、当初案を考えてハイ終わりとはならない。むしろ、そこからがスタートで、あーでもない、こーでもない、と考えたり試したりして戦略自体をひねくり回すのが事業開発そのものだからだ。

で思ったのが、“一貫性の提供”という言葉。
何をやりたいのか、何をやるべきと思っているのか・・から掘り起こして、戦略らしきみたいなものを創って、それを試すためのノウハウを提供して、分析して、次の目的を設定する。時々は戦略そのものを見直すことになったり、そもそもの狙いから掘り直すケースさえある。
やったことのある人はすぐに思い当たるはずだが、この過程で容易に一貫性は失われる。具体的な行動から得られる情報は強いインパクトがある。これに引っ張られて、振返ってみれば迷走、遭難しているケースがほとんどだ。チェックのための質問は「その延長に最初に描いたゴールはあるの?」だ。
結果的に成功する事業開発は一貫性がある。意識せずにそうなったとしてもその一貫性は鮮やかに語れるし、寄り道もトッピングのエピソードとして語ることができる。
一貫性があれば上手くいくわけではないが、一貫性がなければ上手くいかないのは確実だ。(と思っている)
なので、俺の提供するものは事業開発における一貫性ということになる。コンサルタントじゃなくてガイドとしているのもそこにこだわりがある。