“価値創造”と“効率”。
どちらも企業のビジョンや戦略の中で頻繁に登場する言葉だ。
だが、この二つの言葉は本来、相性が悪い。
なぜなら――効率よく価値を創造することなど、できないからだ。
多くの企業では、この矛盾を意識して使っているようでいて、実際には表現しきれていない。
“価値創造”は目標や目的として語られ、
“効率”は手段として扱われる。
だが、この構造のままでは整合しない。
受け取る側――特に現場のメンバーは、手慣れた効率化の発想に流れてしまう。
結果として、多くの企業で“ビジョンの核”であるはずの価値創造への意識が希薄になる。
本来、こう整理すべきだ。
既存事業は「効率化」を目指す領域。
新たな価値創造は「効果的な投資」を行う領域。
この二つを明確に分けて表現しなければならない。
そうでなければ、すべてが“既存事業の延長線”に吸い込まれ、
ビジョンも戦略も、ただの理想論――“絵に描いた餅”になってしまう。