2024年時点で日本の上場企業の利益率は上昇を続けているが、利益率上昇の中身を考えてみたい。内容としては企業それぞれであるが、マクロ的には不採算事業の切り離し、円安、値上げの浸透、継続的な人員削減・・と構造改革的なものである。上がった利益も自社株買い、配当、内部留保と価値創造に向かう気配は薄い。このままでは見事な縮小均衡の道ではないのか?
均衡すればよいが、人口の減少、新興国も参加しての競争の激化などを考えると現在の利益率向上は縮小に向かう前の灯とも見える。
構造改革の成果が上がったのなら、次は成長への投資機会であるが・・ここから成長に向かう投資ができるのか? それとも縮小へ向かっていくのか?
成長戦略が試される分岐点と見える。